2019年12月23日
約7年間、宣教師としてブラジルで過ごした松本敏之氏は、サンパウロにあるメソジスト教会が運営する「路上生活者のためのコミュニティ」を度々尋ね、困窮にあえぐ人たちの姿にふれました。そして、同コミュニティのクリスマス・カンタータで、いつも歌われているフェデリコ・J・パグーラ作詞の「Tenemos esperanza / だから今日希望がある」の訳詞を手がけました。
主が貧しい馬小屋で お生まれになられたから
この世界のただ中で 栄光示されたから
主が暗い夜を照らし 沈黙破られたから
固い心解き放ち 愛の種まかれたから
(くりかえし)
だから今日、希望がある
だから恐れずに生きる
貧しい者も 未来を信じて 歩み始める
2節には「小さく貧しい者を引き上げ」ともあります。日本賛美歌学会が2009年に刊行した賛美歌の補遺集(『おお なんという恵みよ!』=Pablo Sosa【パブロ・ソーサ】による賛美歌集)で同作品を紹介して以来、私たちもほぼ毎年クリスマスにこの賛美歌を歌っています。愛して止まない作品の一つです。